「ただいまー!」

白血球の数値が上り外泊許可が出て、1泊だけですが帰宅しました。40日ぶりの我が家です。

 

まずは、パジャマから着替えて、

 

(病室を片付けただけで、疲れ顔)

 

 そして、病棟から外に出るために階段を下りる。

ほんの数段だったんですが

「ガクッ」と膝(ひざ)が抜けてしまい

思わず「あっ!」と声を上げてしまいました。

この感覚は、体験した人じゃないと判らないかも。

 

普通に歩けているんですが、階段を一段降りただけで、

膝から下が自分の足でないような感覚になって、力が入らないのです。

こんなにも筋力は落ちてしまうものなのか?と愕然としました。

 

情けなかった…

 

外に出るのも、ほぼ40日ぶりです。

何もそんな日に「大雪警報」が出なくてもいいのにね。

看護師さんに「とても寒い」と聞いていましたが、

私にとっては、ひんやりとした新鮮な外気が気管から肺に入ってむしろ爽快でした。

空気ってこんなに美味しかったっけ?

しみじみ感じる瞬間でもありました。

ただ、もうそれだけで疲れ果ててしまって、車の中では爆睡…

 

気づけば、「おかえりなさ~い」と妻の声。

やっと、帰ってきた。まずはお風呂です。

病院では長く浸かれないのに、昨日は結構長く風呂に入ってました。

不思議なものです。

 

寝室で少し休んでいると、

「唐揚げ作るよー」。

友人たちは皆知ってるんですが、私は鶏の唐揚げが何よりの好物なのです。

 

リビングで妻が唐揚げを揚げる音を聞きながら待ってる時間が、またなんとも言えませんでした。

「僕は幸せだなー」なんて、加山雄三さんのよう。

 

これまでは、

「上で仕事してるから出来たら呼んで」でしたから。

で、出来上がっても、なかなか下に降りずに、冷めてしまって、妻がプンプン!なんてことも、しばしば (^_^:

 

そうこうしているうちに、大学生活最後の授業を終えた次男が帰宅し、得意料理の「たらこスパゲティ」を作ってくれました。

 

その最中、仕事を終えて長男も。

寮生活の三男以外、みんなが揃いました。

 

鶏カラも、たらこスパも、もう本当に美味しかった。

 

病院で「ハーフ食」の私が、ご飯お代わりしたんですよ。

(奥:次男作、手前:妻作)

 

久しぶりの家族団欒…。

ずっと笑ってました。

あんなにワイワイ爆笑したの久しぶりだなー。

中でも1番ウケたのは、食後に家族に初披露した、

私の“ツルピカハゲ丸くん頭”です。

 

「いくよ、321!」

 

(三たび 我が頭頂部)

 

帽子をスパッと取ったら子供たちは大爆笑。

「そんなに笑うなよ」

「誰かに似てる、誰かに似てるよ」。

「インスタのコメントに“市川團十郎に似てる”というのが来てたよ」

そこで、妻がスマホのアプリ

「そっくりさんーAIが似てる有名人を診断」で、私のツルツル頭写真が誰に似てるのか? 

やった結果が、

アプリ「そっくりさん」App Factry inc.

 

爆笑! 

「息子の方かい!」

「坊主頭の形だけで判断してるんじゃないの?」

「じゃあ、帽子かぶってもう一回!」

その結果は?

アプリ「そっくりさん」 App Factry inc.

 

再び家族、爆笑!

「え~~!!!」

「ほらな、このアプリ凄くいい!」

肯定してるのは、オンリー・ミー。

 

「ちょっとスクショ撮っといてよ」

「もう撮ったわよ()

ということで皆さんににも証拠がお見せできるわけです

 

「思い出した!お笑い芸人のナダルだよ!」

子供たちが、写真を検索して見せてくれました。

  

(【ナダル 芸人】で検索)

 

 

否定できない()

 

このアプリのおかげで家族の団欒はずいぶん盛り上がりました。

感謝です。

 

そして早速、今日、病院に帰ってきました。

妻が見送ってくれましたが、

「また病院に戻らなきゃいけないのか」と思いましたね。

 

1泊だけ、でも疲労困憊。

戻ってきた直後ベッドに倒れこむような形で爆睡。

検査が2つあったのですが、検査室まで歩く自信がなく、

入院して3度目の車椅子にお世話になりました

40日間の入院で、やっぱり体力は奪われているんですね

 

順調に行けば、あと3ヶ月の入院生活。

とにかく今はがんを治すこと。

抗がん剤治療にくじけることなく、抗がん剤とうまく付き合っていこうと心新たにしました。

 

あ、せっかくの外泊なのに食事後の家族団欒の写真がない?

気づきました?

 

本当に楽しい時って「写真撮らなきゃ」なんて思わないんですよ。