今年から自主リハビリとして、
自分の好きな本を音読することにしました。

ただ読むだけではなく、
ノートに苦手な言葉などを書き込み、
何度も何度もきちんと発語できるまで、
繰り返し読むという方法です。



昨年末に大学病院の先生から、
課題として提案していただきました。

これが結構面白くて。


もちろん、
なかなか前に進まないです。

切りのいい今年1月1日から始めて、
約10日でまだ3ページと4行。

沢山持っている書籍の中で、
読むのに選んだ本は…


私が入院中に、
病院のコンビニの書籍コーナーで見つけて、
手に取り迷わず購入した書籍です。

もちろん何度も黙読しました。


でも今回は1行1行丁寧に、
声に出して読んでいます。


まだ声に出して読むと、
発した言葉の状態の方に気持ちも神経も、
向いてしまいます。

なので内容は入って来ませんが、
何度も読んだ内容なので、
発語だけに集中できます。

そしてノートに色々と書き込んでいます。


これだけのダメ出しなので、
ほんの少しずつしか前に進めません。


この本一冊音読するのに、
どれぐらいの年数がかかるのでしょうか(笑)


この方法を始めて、
そしてこの書籍を選んで、
約10日経って…
初めて思った事があります。


このリハビリ方法から私は、
とてもいい経験をさせていただいているなぁ。と…

1行1行丁寧に口に出して読み、
書き留めていきながら、
それを目で確かめて、
心に刷り込んでいく。

術後の私は繰り返し繰り返し、
同じ文章を口に出す事で、
初めて自分の言葉として発せられる訳です。

何度も何度も…

きっと何年も掛けて…

この本をすらすらと、
音読できるようになるでしょう。

一冊の書籍を音読する事で、
その本一冊まるまる言葉にして、
読む事が出来る様になる訳です。

何年もかけて一冊を音読するなんて…

こんな事をかつてに、
経験した事があったでしょうか。

ここまでして書籍を読むと、
心に沁み渡ります。

「人生は引き算で豊かになる」

「もっと」という気持ちを手放せば、
心はラクになる。


本当にこの言葉の通りです。

ただリハビリは、
これでいいと思うと、
ここで止まってしまうのですよね。

「もっと」と強く思わないと、
これ以上はいけないのです。

もどかしいものですね。