頸髄損傷は体温調節が難しいのです。


いつも部屋の温度計をチェックし

目で確認して冷暖房設定してるんです。

部屋にいても寒さに気づかず

外から帰ってきても気づかず

よく「寒い?」「熱くない?」と聞かれますが

体感0なので、

逆に「一般的にどうですか?」と聞く。


身体の異変に気づいた時には

ブルブル震えてきて《シバリング》を起こし

呼吸が苦しくなってくる。

そんな時はすでに遅し

体温を測ったら34度なんてことに…

「え!?」

最初は目を疑ったよね。

「体温計の故障じゃん?」

5回計ってエラー4回

1回ファインプレーで34度だからさ。

(人間ってこれで生きてられるんだ…)


外部からいくら温めても全く温まらない。

体の内部から芯から温めないといけないんだ。


熱い黒糖生姜湯を飲んで体を温めて

自分は「温かい暖かい」って

ハワイのビーチでサングラスかけて

おネーちゃんのお尻を追っかけます。

だんだん体の心部が火照ってきます。


真夏も大変だ。

太陽の陽射しを浴びすぎると

気づいた時には40度。

半熟卵ならマイセルフで作れます。


でも僕は真冬の方が

身体的にも精神的にも堪えるかな。

痙性や体の痺れ痛みが増してる気がする。


寒いからといって

調整を間違えて厚着して厚い布団かけて寝てしまうと夜中、熱がこもり

気づいた時には38度以上の熱が体に溜まり

苦しくなる。

布団をかけたり剥いだり寝返りうったりできないので加減が難しい。

正直、寒いのは多少我慢できるが

一度熱がこもってしまうとほんと気失いかける。



頸髄損傷2年目の僕…

自分の身体の真をもっと知って対処法を見つけていくしかない。

自分の心と体は自分で守らないとだ。

心のパスポートだけは握りしめておこう。

今年の冬はハワイに行く機会も増えそうだ。



ただ、いつも思う。

身体は心体だ。


まだまだ身をもって励み中です。







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