12月23日(月)、抗がん剤治療1日目の夜になりました。

(*23日に書いたのですがUPし忘れていたので24日になってしまいました)

 

今朝は早朝3時に腕の痛みで目が覚めました。

すぐに鎮痛剤を飲みましたが、効くまでに時間がかかるのが私の体質のようでなかなか痛みは治まりません。

 

がん患者の皆さんの多くも、同じように何らかの「痛み」と闘っているのではないのでしょうか?

「悪性リンパ腫は痛みを感じない症例もあり発見が遅れる場合もある」との説明を今回TVで見かけました。

あ、今、とても不思議な体験をしているのですが、TVで私のことを細かく解説してくれる番組を私が病院で見ているという…(笑)。

病室に先生が回診に来てくださった時に、たまたま私が映っていて、先生が

「患者さんと患者さんの出てるTVを一緒に見るなんてはじめて!」というものですから思わず笑ってしまいました。

 

話がそれました。

私の場合は、腰にがんの病巣があるので、フリー後2か月ほど腰痛との闘いでした。

しかし、「悪性リンパ腫」が原因で腰が痛いなんて思うはずもなく…。

ただ、最終的に前立腺肥大症の検査で「骨盤に影らしきものが見える」という診断が下ったときに、更なる精密検査をお願いしたのは腰痛があったからなんです。

 

私は「痛み」に救われたのでしょう。

でも、痛みに感謝するほど寛大ではありません。

 

体が痛いというだけで、やる気が起きず、仕事帰りに

「このまま家に帰ったら痛みのために風呂入って寝てしまう」と感じた日は、

帰り道にそのままファミレスに入って、翌日の仕事の仕込みをしてから夜11時ごろに帰宅してました。

「寝間着に着替えたらもう何もしたくない!」

なので、帰宅前のファミレスはフリーの私にはギリギリの職場でした。

 

担当医の先生の一人は、「正式な病気の型が決まる前に入院しながら検査を進め基本的な治療を始めることもできます」との提案もしてくださいましたが、12月は講演が5回あり、テレビも大きな仕事が待っていました。

 

「フリー後のしっかりと働く姿をなるべく皆さんの記憶に残してもらってから入院したい」という思いと、「少なくとも半年は収入がなくなるのだから出来るだけ多く仕事はしておきたい」という思いもあって、最終的に病気の型が決まってから入院させてもらいました。

 

だから、入院してから数日は、入院病棟のスタッフの皆さんはとにかく「痛みの緩和」を第一に考えてくださいました。

 

お医者さんも看護師さんも会えばまず「痛みはどうですか?」と優しい。

それは本当にありがたかったです。

そして、確実に効果は出ていました。

それが、本当に救いでした。

入院して良かったと思えたのは、体の痛みが減ったからです。

 

あ、ごめんなさい。

ここからが本題なんです。(^_^;)


実は、同じ境遇で闘病中の皆さん、これから病と闘おうとしてる皆さんに謝らなければいけないことがあります。

私は入院直前のTVインタビューで

「CVポート(抗がん剤の点滴を効果的に行うための小さな装置)」を胸に埋め込む手術が“怖い”と発言しました。

白血病だった友人が「自分もCVポート使ったけど、とにかく痛いから」と今回教えてくれたので、「今から痛い事とか考えたくないんです」と、そのまま全国の皆さんにむけて話しました。

 

しかし、入院翌日に行ったCVポート設置手術はほとんど痛みはなく、今日初めて行ったCVポートに抗がん剤用点滴針を刺す瞬間の胸の痛みは「チクッ」という程度のもの。

 

恋の胸の痛みの方が大きいくらいです(←流してください)

 

謝ろうと思ったのは、

ブログやインスタグラムに沢山メッセージを下さったみなさんの中に「以前CVポートを使ってました」「今使ってます」と言う方が何人もいて、その方々が「大丈夫」と元気付けてくださったことが大きいです。ありがとうございました。

 

こういうことは体験してから語ったほうがいいと、つくづく思いました。

不用意にCVポートの恐怖をばら撒いてしまったようで、申し訳なかったです。

“私の場合は”、抗がん剤治療用のCVポートの設置から使用まで、痛みは“今のところ”ほとんどありません。

安堵しました。

 

闘病において「痛み」は大いなる敵です。

がん患者の皆さんはそれを抱えたまま、今度は抗がん剤の「副作用」と闘わなければなりません。

私の場合はどうだったのか?

 

あの本当に申し訳ありませんが、今回も長くなりすぎました。

このブログ毎日更新する予定ではないんですが、この続きは明日とさせて下さい。

なんか、テレビ番組の「CMのあと」みたいで、意地悪な感じですよね。

でも長すぎるのもなんですし、今日はこの辺にしたいと思います。

 

それに、このまま私と点滴スタンドはこれから5日間繋がれたまま。

24時間×5日間、絶え間なく抗がん剤の投与が行われるので、明日も状況は変わらないと思います。

いや、明日も状況が変わらないことを祈って、鎮痛剤を飲んで寝ますね。

では、明日。