これは私が夫の家を飛び出して実家に戻り
離婚の裁判を控えていた時のお話です。
家庭裁判所での離婚調停が不成立となったため
いよいよ離婚裁判へと移行することになり
第1回、口頭弁論の日がくるのを実家で待っていた私。
そんなある日のこと。
舅(義父)から実家に突然電話がかかってきたんです。
アキ!アキ!大変!
〇〇君(元夫の名)のお父さんから電話がかかってきたわよ!
お前のこと電話に出してくれって!
どうする!?
と、慌てながらも目がキラキラな母(笑)
もちろん嫌な予感しかしませんでしたが
取りあえず電話に出てみることにしました。
「もしかしたら“さすがに裁判はマズイ。穏便に済ませた方がいい”ということになって折れてくるかもしれない」と思ったからです。
2~3回大きく深呼吸したあと勇気を振り絞って電話に出たところ
一瞬私の予想が当たっていたかのように思えました。
「お!元気そうじゃないか!良かった良かった!」
と、妙なハイテンションでいきなり私のご機嫌を取ってきたからです。
「お久しぶりです・・・ご用件は何でしょうか」
「ま~ま~、そんなこと言わないで(笑)」
「・・・・」
「いや~実はね~、息子ともよく話したんだけど
浮気した上に暴力を振るうなんて絶対にお前が悪い!って言ってやったんだよ!」
(は?今さら何言ってんの?)
(“浮気して何が悪い!浮気は男の勲章だ!”“殴られるのはお前のせい。お前が生意気だからだ!”っていつも言ってよね?)
(つか、自分だって息子と一緒になって暴力振るってたじゃん!)
と、呆れかえっている私に舅はいきなりこんな有り得ない事を言い出したんです。
「今後もう二度と浮気も暴力もさせない!それは俺が約束させたから!」
「だから離婚の訴えは取り下げてウチに戻ってきてくれないか!?」
「示談にしてくれ」じゃなくてウチに帰ってきてくれ?
いやいやいやいや、頭おかしいやろ!
何でそういう方向に行くわけ!?
舅の考えられない発言に唖然とし無言になる私。
でもそんな私を完全に無視した舅は
思わず耳を疑うような信じられないセリフを吐いたのです。
帰ってきてくれさえすればもうそれでいいから
掃除洗濯炊事、一切何もしなくていい
綺麗に着飾って家にいてくれさえすればいいんだよ
お飾り人形で十分だから
もうね、世間体が悪いったらないんだよね
アキさんだってもうこれ以上ウチに恥かかせる様な真似はしたくないだろ?
でもただ帰ってきてくれなんて言わないよ?
ハワイの別荘でもオーストラリアの別荘でもアキさんの好きな別荘をやるから2ヶ月でも3ヶ月でも好きなだけのんびりしてくるといい
何も言わずに今すぐ帰ってくれば何もなかったことにしてやるから
いつまでもそんな所にいないですぐに帰ってきなよ!
な?それがいいって!
・・・・・
「お義父さんのお話はわかりました。
でも急なことで混乱していますので少しだけお時間頂いていいですか?」
というと舅は
「そりゃそうだよね!」
「分かった!じゃいい返事待ってるから!」
といってご機嫌で電話を切ったのでした。
その直後、私が家族に
「〇〇家の人から電話がかかってきても絶対私に繋がないで!」とお願いしたことは言うまでもありません。
家族揃って底なしのアホだっていうことはわかってたけど
でもここまでアホアホのノータリンだったとは。
日本語の使い方知らなすぎ。
ってゆ~か、何人もの弁護士を抱えているんだよね?
弁護士に「こういう事は絶対に言っちゃダメ」って教わらなかったの?
あ、違うか。
弁護士に「こういう事は絶対に言っちゃダメ」って言われても、その意味が分からないのか。
私はこんな奴らの家で、こんな奴らと10年以上も一緒に暮らしていたんだ。
あの家で10年以上も毎日毎日虐められ、こき使われながら
2人の子供を産んで死に物狂いで必死に育てていたんだ。
ああ、私って本当に大変だったんだな。
本当に苦労したんだ。
でも私は頑張った。
自分にできることは全てやり尽くした。
もう何の後悔もないし、怖いものなんかもう何もない!
マジ私お疲れ!
この瞬間、私をずっと苦しめ続けていた何かが
綺麗サッパリ消滅したのを感じたのでした。
そしてこの約2ヶ月後、裁判所での第1回・口頭弁論が行われたのですが
そこで更に信じられないような大事件が起こることになるのです。
怖いな怖いな~~(笑)