中野坂上事件を思い出す
今日は中野坂上駅へ。
久しぶりに利用した駅だけに、ふとあの事件を思い出した。
ある一定時期、私はへんな出来事に遭遇することが多かった。電車事故、自動車事故、飛行機事故半分未遂などなど。いずれも被害を受けるほう。
いろんな経験するな~とどーんと構えていたのだけど、中でもコレが一番の恐怖だった。
都営大江戸線中野坂上駅は地下4階まで降りて、やっとホーム。
1階から乗ろうと、締まり掛けのエレベーターに「すみません」と入っていくと、中には背広を着たサラリーマン風の男性が1人。
ドアが閉まると、後ろからブツブツ聞こえてきた。
『あっ、なんか、まずい』と思ったけど後の祭り。
早く地下4階に着いて!と心の中で叫ぶ。
この間の時の経つのが遅いこと遅いこと。
男性のブツブツがはっきりと聞こえる。
「私は急いでいたんです。私は急いでいたんです。私は…」
妙に丁寧な言葉が余計怖い。
血の気が引くってまさにこのこと。
早く着いて。早く。
『♪キンコーン』
ホーム階に着いた音を聞いた時はホッと安堵した。
男性を先に出そうと、オープンのボタンを押し、扉を譲った。
その瞬間。
男性が私の横を通る時、低い声で「刺されなくて良かったと思ってくださいね」と一言呟いていった。
ひ~、怖かった。
あっ、別に中野坂上駅が怖い駅というわけじゃないので😅