息子から葬儀の時間、火葬場へ出発時間を
前に聞いていたので火葬に向かう時間の
少し前に葬儀場についた。



たまたま友達夫婦がその葬儀場の隣の
コンビニを経営しているので友達に電話して
少しの間コンビニに車を停めさせてほしい
とお願いをしていた。




その友達も元旦那の事を知っていたので
快くOKしてくれたえーん




コンビニに車を停めて葬儀場の駐車場の
すみに行った。



葬儀場の出入り口には元旦那の名前が
大きく書かれていた。



それを見た瞬間、涙が溢れてきた。


ずっと出なかった涙。



息子から亡くなったと電話を貰った時でさえ
出なかった涙。



悲しいのに不思議だった。



離婚してもう何年も経つから?



でもその答えがようやく分かった気がする。




16年も共にして来た彼が亡くなったと
言われてもそれを見てないし恐らく実感が
沸かなかったんだと思う。



そして葬儀場に行って元旦那の名前が 
書いてあるのを見て本当に死んじゃったんだ…




っと改めて思い現実だと分かったんだと思う。




火葬の時間が来たけど中々外に出てこない。




後に息子に聞いた話ではお義母さんが 
元旦那の顔を撫でてずっと名前を呼んで
号泣していたので棺のフタが出来なかった
らしい。




そりゃあそうだよね…



自分も癌に二度もなったけどステージ1で
手術だけで抗がん剤もしなくて良かった。



それに引き換え

息子は初めて癌になりステージも4で
手術も2回して抗がん剤までしたのに
ダメだった。



癌が見つかってからわずか3ヶ月半しか
生きられなかった。




我が子の葬儀を見送る。



同じ母親として考えただけでも
胸がえぐられそうになる。



そして30分遅れで中から元旦那が
外に出て来た。



先頭で喪主を務めていたのは義父。



息子いわく最後の喪主の挨拶では
言葉がつまりつまりで言葉も少なかったと。



そして次に義母が続いていた。



そして遺影を持っていたのは小姑だった。



最後花を入れる時に棺におもちゃのお金を
入れていたそう。小姑らしい。
弟大好きだったもんね。




そして最後に息子。息子は骨壷を持って
出て来ました。




その後は他の親族や友達がズラリ。



家族葬をする予定だったので
誰にも声を掛けてなかったのに
すごい人数の友達が来てくれたらしい。



遺言を伝えた友達が同級生に声をかけてくれ
みんなを集めてくれたみたい。



遠方から来てくれた友達もいっぱい。




通夜ではみんながホールに来て
同窓会みたいになってみんなで笑っていたと。



明るく送り出して欲しいと言う元旦那の
遺言をみんなで一生懸命実行してくれた。




さすがにお花を入れる時はみんな泣き崩れて
いたらしい。



霊柩車に乗せ最後の挨拶のフォーンが鳴り
泣きながら手を合わせた。



横にいた母も泣いて手を合わせていた。



火葬場へ向かった後、葬儀に参列
してくれていた息子の同級生のお母さん達を
見つけたので駐車場の中へ入り挨拶した。



私の顔を見るなり1人のお母さんが
泣いて抱きついて来た。




寂しくなるね。〇〇君(息子)一生懸命
頑張ってたょ。もう目が真っ赤でね、
見てられなかった。


声かけたら私の言葉に涙をためて頷いて
いたよ。



息子1人に背負わせてしまった事
本当に申し訳ないと思った。



ごめんね。