ただいま 妊活中 ⑥
たくさんのお祝いメッセージ、ありがとうございました。
無事に出産できるように、授かった命を大切に育んでいきます。
これからもあたたかく見守ってくださいm(__)m
今回は、以前男性不妊のことをお話しした時にいただいたご質問に、お答えさせていただきます。
Q どうしたら旦那さんが妊活に協力してくれるようになりますか?
お答えさせていただきます(キッパリ)
なんて言っておいてなんですが…
これは本当に難しいご質問です。
ごめんなさい。
ハッキリと、コレです❗と、お答えすることが出来ません。
ですが、現在までに私が気づいたこと、試行錯誤ながらも実践中のこと、をお伝えさせていただきたいと思います。
私の旦那さんは、
『全面的に協力態勢でおります』
とアピールしてくれている、感じではあるものの…
それは…
わたし目線には、必ずしも実践に繋がっているように映らないことが、多々ありました…f(^_^;
その夫婦間の意識差に、たびたび苛立ちをつのらせたこともありました。
というか、今現在でも、
『わたし目線と旦那さん目線の意識の落差=夫婦間にそびえる壁の高さ=ストレス』
ということになるかもしれません。
はじめのうちは、協力を強要したこともありました。
するとわたしの目には、旦那さんの様子に『義務感』が漂うのを感じてしまい、それがぐるぐるネガティヴな思考を生み出し 、
(確かに無理強いみたいに思えるかもしれないけど……でもふたりで望んで妊活しているのに………等々)
厚いストレスの壁に押し潰されそうになった時もありました。
特にその頃の私は、年齢も42歳を過ぎていたので、ついつい卵子の老化ばかりを考えて、いつも時間に追われ、ふたりで一緒にいる楽しさなんてとてもとても感じられずにいたんです。
やっと授かった一人目の子を流産してしまった時でした。
旦那さんが言いました。
「僕たちは妊娠20ヶ月でいいんじゃない?」
…女性は10ヶ月かけてお腹の中で子どもを育てるけれど、僕たちは20ヶ月後の出産にむけて、妊活期間もふたりで命を育んでいると思おう。妊活から子育てが始まっているって、そう考えよう!
って言われました。
20ヶ月後に出産できる確約なんてないけれど、何のんきなこと言っちゃってんのとも思ったけれど、でもなぜかその時、その言葉が胸に響きました。
慢性化していたイライラや焦り、不安でいつもなんとなく薄暗い気分に、少しだけ光が射し込んだように感じました。
当たり前なことだったのですが、不安を抱えているのは、旦那さんも一緒なんですよね。
例えわたし目線にどう映ろうと、子供を抱きたいという思いは、一緒なんですよね。
それからは、自分の正しさを掲げて相手のダメなところをつつくのではなく、はじめはわずかではありましたが、共に向かう20ヶ月後を視野にふたりの目線が重なるようになり、その目線の重なりを大切に育てていくようにしていたら、少しずつ、相手が実践してくれたことに感謝できるようにまでなってきました。
そうしたら旦那さんも
「通院ありがとう」
などと言ってくれて、自発的な実践が増えてきました。
私は妊活治療して初めてわかったんですけど、どうやら男性は女性より、センシティブにできているようなんです。
特にうちの旦那さんの場合、第1子が生まれる前は 、
“自分のせいで赤ちゃんが出来ないかも❗”
という突然突きつけられた現実と、私の
“協力して❗”
のプレッシャーが原因だったのか、精子の値がよくなるどころか、逆に妊活前半は悪くなっていきました。
ところが、『妊娠20ヶ月』を夫婦の合言葉にしてから、私の空気感が変わったのか、精子の値も徐々に改善していきました。
些細な考え方の工夫で、心の負担をふたりで背負い共に歩み始めたことで、流れが変わりました。
その後、2度の流産を経験しましたが、『妊娠20ヶ月』と夫婦で励ましあった日から、本当に20ヶ月後、赤ちゃんを抱くことが出来ました。
かつて私は、時間に追われたり、金銭的余裕がなくなってくると特に、
『100%全力で協力してもらわないと、結果なんて出ない』
と思い込んでしまう傾向がありました。
でもこの思い込みはとても危険で、ケンカのもとになるどころか、夫婦で人生を有意義に過ごすことを根底から見失ってしまう原因にもなりかねません。
書き込みにもありましたが、確かに、たとえ不妊の理由が男性の側にあったとしても、ホルモン治療したり、通院したり、注射打ったり、手術をして痛い思いをするのは女性です。
ついつい、自分の負担の重さだけに目が行き、相手を責める気持ちが高じます。
でも、旦那さんは旦那さんで、ホルモン治療で気分が荒れるアタシの理不尽な八つ当たりを、黙ってじっとやり過ごしてくれたり、夫婦で張り詰めてしまわないように適当にガス抜きしてくれたりしました。
妊活の大敵である、私のストレスの軽減を、いつも気にかけていてくれました。
そして、大変な思いをしたからこその、共に喜び合えることも経験できます。
深まる絆があります。
先を見据えることは大事ですが、今歩む目の前の一歩を、ふたりで大切に踏みしめていければな、と、私は思っています。
最後に…。
まあ経験を重ねても、私もうちの旦那さんも、相変わらずのナンチャッテ夫婦でございます。
今回も旦那さんは
「テンション&リラクゼーション」
などとのたまって、お酒を飲むルールをサラっと破る日もありました。
「(-_-)わかってるよね~(イライラ)」
と、つい出てしまう私の無言のプレッシャーも日常茶飯事。
きっと言い分なんて、旦那さんだって山ほどあるんだろうな〜。
それでも、ま、細かいことはいっか、と日々過ごしております。