3月28日(火)、全国公開中の映画『愚行録』のトークショー&ティーチ・インが開催され、主演の妻夫木聡、石川慶監督が登壇した。

 

 

映画『愚行録』は、貫井徳郎による直木賞候補作の同名小説を原作としたミステリー。エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、可愛い一人娘という理想的な家族を襲った一家惨殺事件を、週刊誌の記者である田中武志(妻夫木聡)が取材し、その中で、被害者家族の真相を明らかにしていくという物語だ。

 

 

3月28日(火)に行われた主演の妻夫木聡と石川慶監督によるトークショー&ティーチ・インでは、同イベント第1弾で登壇した満島ひかりの"妻夫木の黒い部分が見えた"という発言を受けて、ファンから「黒い部分はあるんですか?」との質問が。妻夫木は「黒い部分はあるのかもしれませんね。ひかりちゃんからは日頃の相談も受けたりするけど、大人っぽい返事をしてても"お前そんなに強くねぇだろ"と思われてたんでしょうね。相談しといて、僕の裏の部分を見つめていたっていうのがね…」と前回の満島のコメントに苦笑い。

さらに、"兄役である妻夫木とはあまり話さないようにしていた"との発言に対しても「普通に話しかけてきましたけどね。"元気〜?"って。」と満島の自由奔放な一面を暴露。「今日はあることないこと言ってやろうと思って(笑)」と復讐心を燃やし、会場の笑いを誘った。

 

 

また、衝撃を受けたシーンを問われると、「やっぱり最後のシーンですね。後ろからナイフで刺されたような衝撃を受けました」と話す。続けて、そのときの表情について「全部の撮影が終わった後も、出来上がったものを観たときも、公開1週間前になっても、"これでよかったんですかね?"というやりとりを直前まで監督としていましたね。今でも答えがわからないです」と公開直前まで悩んでいたことを明かし、「物足りなく感じるかもしれないけど、最後の表情がなんとも言えなくて今でも答えを探しているという感想を聞くと映画って面白いなぁと感じるんですよね」と本作が様々な捉え方ができる作品に仕上がったことに胸を張った。

 

 

最後には、身にまとっていた衣装の破れたデザインに関して「これはひっかけて破れたわけじゃないんですよ(笑)」と冗談を交えながらも「自分の中で渦巻いていく"愚行"を、この先も未来永劫考えていってもらえたら嬉しいと思います。このような機会を与えてくれて本当にありがとうございます。」と感謝の言葉で締めくくった。

(撮影:長谷英史)

 

 

映画『愚行録』

全国公開中!

 

出演:妻夫木 聡 満島ひかり

小出恵介 臼田あさ美 市川由衣 松本若菜 中村倫也 眞島秀和 濱田マリ 平田 満

 

監督・編集:石川 慶

原作:『愚行録』貫井徳郎

 

配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野 

©2017「愚行録」製作委員会 

公式サイト gukoroku.jp